「ロシア革命」「文化大革命」と聞けば“悪”のイメージを持つけれど、
「フランス革命」と聞くと、「悪い王様をギロチンにかけ、絶対王政を倒し、人権宣言、憲法制定を実現した」という“善”のイメージしか持たず、無防備に革命を賛美し、
それに引き換え日本は野蛮で遅れていると言い出すのが「おフランスざんす病」です。
フランス革命期を描いた絵画の数々に、「持っていかれてる」ところもあると思う。
ドラクロワ『民衆を導く自由の女神』 Public domain, via Wikimedia Commons
当時は、古代ローマ・ギリシアをモチーフにするのが良いという古典主義の時代で、ドラクロワのこの絵はものすごく新しかった。
自由の女神の左下で、ハットに紳士服でライフルを持っているのがドラクロワご本人。実際には戦闘に参加していない。
その足元には衣服をはぎとられた屍が転がっている。
また書いておこうということもできたので、ライジングにまとめたい。
オドレらで話が出たので、昨夜久しぶりに映画『カッコーの巣の上で』
を観たけど、やっぱりすごい作品だな。
管理された施設のなかで、意思も主体性も失った人々の様子、
「正しい治療法」を信奉して施設を統制し、患者を操る看護婦長、
同化政策によってアイデンティティを失ったインディアンの父親の話、
その中で、自由に大暴れしながら、秩序を破壊し、生きる悪人の男。
現代の日本にも通ずるいろいろなテーマが隠されている名作だと思う。
どうやら日本では、地上波で一度も放送できなかったらしい。
精神病院を扱っているからだそうだ。なんてもったいない…。
まだの人は、観ておいたほうがいいと思う。
U-next、Tsutaya DISCAS、メルカリなどいろいろ手段あるので。