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泉美木蘭
2024.9.17 11:31

またライジングに書いておこうと思うことができた

「ロシア革命」「文化大革命」と聞けば“悪”のイメージを持つけれど、
フランス革命」と聞くと、「悪い王様をギロチンにかけ、絶対王政を倒し、人権宣言、憲法制定を実現した」という“善”のイメージしか持たず、無防備に革命を賛美し、
それに引き換え日本は野蛮で遅れていると言い出すのが「おフランスざんす病」です。
フランス革命期を描いた絵画の数々に、「持っていかれてる」ところもあると思う。


ドラクロワ『民衆を導く自由の女神』  Public domain, via Wikimedia Commons

当時は、古代ローマ・ギリシアをモチーフにするのが良いという古典主義の時代で、ドラクロワのこの絵はものすごく新しかった。
自由の女神の左下で、ハットに紳士服でライフルを持っているのがドラクロワご本人。実際には戦闘に参加していない。
その足元には衣服をはぎとられた屍が転がっている。


また書いておこうということもできたので、ライジングにまとめたい。

オドレらで話が出たので、昨夜久しぶりに映画『カッコーの巣の上で』
を観たけど、やっぱりすごい作品だな。

管理された施設のなかで、意思も主体性も失った人々の様子、
「正しい治療法」を信奉して施設を統制し、患者を操る看護婦長、
同化政策によってアイデンティティを失ったインディアンの父親の話、
その中で、自由に大暴れしながら、秩序を破壊し、生きる悪人の男。
現代の日本にも通ずるいろいろなテーマが隠されている名作だと思う。

どうやら日本では、地上波で一度も放送できなかったらしい。
精神病院を扱っているからだそうだ。なんてもったいない…。
まだの人は、観ておいたほうがいいと思う。
U-next、Tsutaya DISCAS、メルカリなどいろいろ手段あるので。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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